米糠からつくられた植物性原料の和ろうそくに1本1本手描きで絵を描いています。
和ろうそくの灯は「f分の1の揺らぎ」といわれておりリラックス効果があるとのこと
橙色の光は暖かくてやわらかい雰囲気です。
和ろうそくは、奈良時代に仏教とともに中国から伝わりました。
蜂の巣から搾取される蜜蝋を原料とする「蜜ろうそく」です。
平安時代になると、中国からろうそくが輸入されなくなりました。
そこで、国産の「松やにろうそく」がつくられるようになりました。
そして、室町時代には「和ろうそく」がつくられるようになりました。
和ろうそくに花などの絵を描いたものを「絵ろうそく」と呼びます。
絵ろうそくは東北地方で冬の寒い時期、生花のかわりに和ろうそくに華やかな
絵を描いて供えたのが始まりだといわれており500年余りの歴史があります。
和ろうそくは高級品だったので、お寺や城主への献上品として用いられていました。
白蝋は日常に用いられ、朱蝋は慶事、おめでたいことを仏さまに報告するときや
お彼岸や命日、祥月命日、お仏壇、お墓の建立といった平時以外の仏事に用いると言われています。
朱蝋については宗派により違いがあるようですが、一周忌や七回忌以後に使われるとのことです。